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おばあちゃんが死んだ

1月31日午後18時14分、おばあちゃんが死にました。
自転車に乗って交差点を曲がろうとしたところ、前方不注意のトラックにはねられたらしいです。
6時間後、子供が来るのを待って、死にました。
享年78歳。
元気すぎるくらいだったおばあちゃんの死が、いまだに信じられません。

受験や、母と祖母の不仲、僕が東京に行ってしまったことなどがあり、長らく祖母とは会えませんでした。けれども、会うたびにこう言われたのです。
「はよ(早く)免許取ってや。おばあちゃん、いつ死ぬかわからへんねんから。はよ取って車に乗せてや。」
僕が免許を取ったのは、12月28日でした。すぐおばあちゃんちに行って、車に乗せればよかった。

ああすれば良かった、こうすれば良かったと、後悔の種は尽きません。

棺桶の中の穏やかな顔を見ていると、今にもしゃべりだしそうで・・・
雪の舞う2月2日、おばあちゃんは燃えて灰になりました。
もう、声を聞くこともできません。

阪奈道路からの見慣れた夜景も雪にぼやける

取り戻せじと身に沁みるなむ消失感
胃の腑より流れ往くなむ絶望感
え止まらざるこそ嘆きなれ

止めなむとするゆゑなるか溢るる涙
歳を追うごとに大事なものの消ゆ
後悔をするは生きつる特権か

よも会えざると知りし悲しみゆゑ
心の海は黒い雲波立てる
後悔のざわめき岸辺を揺すれる
衝撃に麻痺した心感じる所少なかれど
生暖かき涙常に頬をつたふ

代わり映え無き灰色の空
時ならぬ雪の白片の舞ひ来たりて
紅く熱きかんばせに溶ける

変わらぬ時の流れ
町のたたずまい
何気ない日常の細片
全て儚く
恨めしき


時は無情に過ぎ行く
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